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第1回【大阪③】0泊2日 弾丸の旅<新世界・あべのハルカス・地獄の夜行バス編>

第1回【大阪③】0泊2日 弾丸の旅<新世界・あべのハルカス、地獄の夜行バス編>
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前回までの話はこちら

第1回【大阪①】0泊2日 弾丸の旅<旅のきっかけ編>

第1回【大阪②】0泊2日 弾丸の旅<万博記念公園・今宮戎神社編>

今宮戎神社から通天閣は、恵美須町駅の方向へ戻り約10分。神社へ向かっている時には気が付かなかったけど、実はすぐそこにあったんだね。

太陽の塔に並ぶくらい、「THE 大阪」なイメージの通天閣。想像しているよりも小さい、と聞いてはいたけど、確かに、と思う大きさだった。

その通天閣が立っている地域を「新世界」と呼ぶ。命名した人たちのネーミングセンス良すぎ。

新世界(しんせかい)とは?
新世界は、大阪府大阪市浪速区恵美須東に位置する繁華街。
北側に通天閣が建ち、南東部にジャンジャン横丁がある。
通天閣と遊園地ルナパークを中心に地域開発が始まり、1912年(明治45年)7月に開業した。大阪の新名所に、という思いから「新世界」が誕生。
70年代から90年代までは、風紀が乱れ、暗い空間だったが、現在は庶民的な繁華街として観光地としても親しまれている。

通天閣の周辺は治安が悪いと聞いたことがあったが、活気のある普通の観光地で、外国人旅行者も多かった。昔のイメージが今も残ってることと、「日雇い労働者の街」として知られる西成・あいりん地区が隣接しているのも一因なのかもしれない。

通天閣に着いた頃にはちょうど昼時になっていて、どうせなら「THE 大阪」な場所で、「THE 大阪」な昼ご飯を食べようと思っていた。

でも、夜行バスで睡眠不足のせいか食欲がいまいちで、本当はたこ焼きやらお好み焼きやら串カツやら、大阪名物を食べたかったのだが、それらを身体がまったく欲していなかった。

でも、どうせ大阪に来たのだから「大阪っぽいもの」は食べたくて、食欲と相談した結果、「明石焼きを食べる」で話がまとまった。

兵庫県明石市の名物である明石焼きは大阪のものではないが、たこ焼きの親戚みたいなものだと認識してるので、ちょうどいいところに落ち着いたと思っている。

明石焼きは、本場・明石で何軒もハシゴして食べ歩いたことがあるくらい大好きで、たまごのふわふわと出汁のさっぱりした味を想像すると、完全に明石焼きの口になった。

早速、通天閣・あべのハルカス周辺で調べてみると、大阪だから当たり前なのかもしれないけど、たこ焼きのお店ばかりで明石焼きのお店は少ない。あったとしても「たこ焼きついで」の明石焼きばかり。

そんな中、天王寺駅前に明石焼き タコ八というお店を発見。食べログの口コミ数も多いし、評判もいい。しかも、これから向かうあべのハルカスの真ん前にお店があって都合が良すぎる展開。行き当たりばったりの旅はこれだから楽しい。


新世界を出て、あべのハルカスへ向かう。

Google My Maps

新世界の路地を出て、阪神高速の高架下の大きな道路を通り、天王寺動物園の外壁に沿って歩く。左側はコンクリートの壁、右側には道路と線路が走る殺風景な道を歩いていると、ひときわ高いビルを見つけた、あべのハルカスだ。

あべのハルカスを目指して歩いていると、どでかい天王寺駅が現れた。天王寺駅前は天王寺公園の入口にも面していて、開放的で賑やか場所。道路も広いし、空も広い。思い返せば、今回訪れた大阪の中で一番栄えていたのは天王寺だった。


タコ八は、あべのハルカスの向かいのビルの地下2階にある。店に着いたのが12時半頃で、テーブル席の他にカウンター席もあったので、1人でも入りやすく、すんなりと入店することができた。場所柄か、お店の場所か、観光客は少なくて落ち着いた雰囲気でほっとした。

メニューは決まっている、明石焼き一択。ついでにビール!といきたいところだけど、中途半端にアルコールを入れると後でダルくなるので、ここではノンアルビールを。

明石焼きが焼き上がる前にノンアルビールで乾杯。すでに1万歩以上歩いているので、キンキンに冷えたノンアルビールが美味い、美味い。

店内には森高千里の「私がおばさんになっても」が流れていて、大阪のノスタルジックな雰囲気がさらに高まる。

カウンターからは厨房の中が見えて、職人の仕事ぶりを眺めることができた。ビールを飲みながら、焼き上がるのを待つのもいいものだ。

待っているあいだに薬味のネギと紅しょう、出汁は徳利に入って提供された。ランチではご飯とスープが付くのもありがたい。最高の布陣。

焼き上がった明石焼きは熱々の状態で提供してくれる。食べ物、飲み物なんでも熱々が好きだが、信じられないくらい熱々で、とにかく美味かった。

出汁、薬味のネギと紅しょうが、ランチではご飯とスープが付く最高の布陣。

明石焼き タコ八
大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-2-36 阿倍野センタービル B2F


あべのハ…、と打ち込んでいる最中に、ふとタコ八の住所が目に入って気が付いたんだけど、阿倍野区(あべのく)にあるから「あべのハルカス」っていうんだ、なるほど!

大阪のひとには当たり前かもしれないけど、大阪の地名に馴染みがなかったから、全然気が付かなかった。

あべのハルカスは高さ300mの複合ビル。その中で展望台(ハルカス300)は、58階、59階、60階の三層構造になっていて、気候条件が良ければ、京都から六甲山系、明石海峡大橋から淡路島、生駒山系、そして関西国際空港などを見ることができるらしい。入場料は2,000円。

ちなみに、16階には無料で入れる屋外庭園がある。この日はあいにく雲が多く空が真っ白だったので、今回は16階の屋外庭園に登ることにした。

緑も多くて開放的な場所で、観光客がいたり、オフィスで働く人がランチや休憩をしていたり、思い思いにリラックスした時間を過ごしていた。


今回は「CANDY TUNE」のライブのために急遽決めた弾丸旅行。

ライブ前日の18時にリセールチケットが取れて、すぐに東京〜大阪間の夜行バス往復チケットを確保、その後23時50分発のバスに飛び乗ったので、大阪の下調べは全くできていなかった。

でも、移動手段を夜行バスにしたことで絶対に寝不足だろうし、観光で歩き回って汗だくだろうし、ライブ前には風呂に入ってさっぱりして仮眠を取りたいはずなので、ライブ会場にアクセスしやすいスーパー銭湯だけはリサーチ済みであった。

万博記念公園後の「今宮戎神社→通天閣→あべのハルカス」への流れは、スムーズに「スーパー銭湯→ライブ会場」へと繋がるように組んだ。

ちなみに今回利用したスーパー銭湯は蔵前温泉 さらさのゆ

天王寺駅からJR阪和線「堺市」駅まで行って、住宅地の中を歩て15分くらいの場所にあるめちゃくちゃローカルなお店で、その土地から湧出しているお湯を使った天然温泉。

観光客が行く機会はあまりないと思うが、行くとしたら車が便利。駐車場は145台分あり、平日は8時間・土日祝日5時間まで無料、朝9:00〜夜中2:00まで営業しているから、急にお風呂に入りたくなったときは便利。

施設内は広く、お風呂もたくさん種類があり、休憩所で横になれて、とても快適に過ごさせてもらった。

普段だったら露天風呂に直行なところを、今回はとにかく横になりたい一心だったので、リラクゼーション風呂でひたすら寝湯をしていた。

風呂から上がり、休憩所で小一時間の仮眠を取り、気力・体力を取り戻すことができた。控えめにいって最高だった。


ライブのあと、2時間後には夜行バスに乗り東京へ。大阪の滞在時間は約16時間。

帰りのバスは「VIPライナー103便 (堺東→王子) 4列楽のびシート」。

ライブ会場からすぐ近くのバス停・堺東駅西(堺税務署前)から22:05に出発し、横浜駅東口(YCAT前)に7:00着予定の9時間のバス旅。

バスのチケットは行きと同様に発車オ〜ライネットで購入、金曜日の夜(週末料金)なので、4列でも高めの9,000円。

「VIPライナー103便(4列楽のびシート)」の窓側の席に乗った感想として、結論から先に言うと、めちゃくちゃ過酷なバスだったもう絶対に乗りたくない!このひと言に尽きる。

めちゃくちゃ過酷だった、もう絶対に乗りたくない!の理由

  • 4列シートの窓側はせまい、窮屈
  • 消灯後が真っ暗すぎる
  • トイレがない
  • パーキングエリアの休憩時にアナウンスがない

まず4列シートについては、隣との距離も近いし、今回は席が窓際だったこともあり、めちゃくちゃせまくて窮屈だった。

行きが3列シートで、隣との距離もあり、とても快適だったのでその差はとてつもなく大きかった。

ただ、4列シートでも通路側の席(B列、C列)であれば、通路側に余裕があるので、だいぶ楽だと思う。

あと、消灯後が本当に真っ暗になる。まあ、それ自体は全然いいんだけど、窓側席だとせまくて窮屈な上に、隣とはカーテンで仕切られていて、さらに真っ暗になるから、もう完全に閉じ込められてるような気分になる。せまいところが苦手な人は、絶対にA列・D列には乗ってはいけない。

あとはパーキングエリアの休憩について。VIPライナー103便は、定期的にパーキングエリアに寄って休憩時間がある。ただ、寝ている客への配慮でパーキングについてもアナウンスは行われず、車内は消灯されたまま。だから、休憩に気が付いた人だけが車外へ出ることができる。

今回の場合だと、1回目の休憩で停車した時は寝ていたため気付けず、「あ、停車してる?もしかしてこれがパーキングの休憩時間なの?」って思ったくらいだった。

前方の席であれば、運転席からの光が漏れてきて気が付くこともあると思うが、今回は後方の窓側の席で、仕切りカーテンがあって…、という状況だと休憩に気付けなかったりする。

しかも窓側の席にいると、リクライニングをがっつり倒して、寝ているかもしれない通路側の席の人に声をかけないと席から出ることができない。

車内が明るくなっていれば声も掛けやすいが、真っ暗な中、仕切りカーテンもあり、事前に顔も合わせておらず、お隣さんが異性だったこともあって気を遣うし、超絶に声を掛けづらい状況だった。

自分は気を遣う性格なので、もし休憩を取れる(トイレに行ける)としたら、バスがパーキングに停車して、お隣さんが車外に出る、という条件が揃った時だけ、と悟った時から地獄が始まった。

悟ってから横浜到着まで、おそらく6時間はあったと思う。いつ休憩時間になるかもわからず、お隣さんがどのような動きをするかわからないとなると、「自由にトイレにいけない→そしたら水分を取ってはいけない」とスイッチを切り替えた。

トイレに行かなくて済むように、のどをしめらす程度の水分しか取らず、真っ暗でせまい座席に身体を押し込め、ただただ横浜に到着するのを6時間耐えたのだった。

朝7:00、横浜にバスが着いて下車した時の朝日の眩しさと、開放感、達成感は最高だった。

今回の夜行バス弾丸の旅(東京〜大阪)で学んだことは、移動はできれば新幹線がいい。

夜行バスの料金は安いが、そのぶん時間も掛かるし、睡眠の質を犠牲にする面もあるので、翌日の気力と体力に影響して、せっかくの観光が100%のテンションで楽しめない可能性がある。少なくとも行きは新幹線を利用して、帰りは夜行バスを使うほうが有意義な時間を過ごせると思った。

もし夜行バスを利用する場合でも、「3列シート一択」だとアドバイスしたい。

自分の体力や性格を考慮して判断すればいいと思うが、4列シートは最終手段くらいに思っておいたほうがいい。

自分は、もう絶対に4列シートの夜行バスだけには乗りたくない(窓側は特に)。それくらい今回の体験は地獄だった。

今回の夜行バスの料金と新幹線を比較した場合、大阪〜横浜のバスは9,000円だったので、新幹線の14,190円(指定席)と比べても、わずか37%程度しか安くない。3列シートの場合でも約半額だ。

久々に夜行バスに乗ったが、新幹線のコスパの良さを感じた。

移動時間料金
新幹線(新横浜〜新大阪)・のぞみ→2時間10分
・ひかり→2時間40分
・自由席:13,540円
・指定席:14,190円
高速バス(横浜駅〜新大阪駅)8時間7,000円〜9,000円
※夜行バスは今回の利用料金を参考

今回の「大阪0泊2日弾丸の旅」は、急遽決まった推し旅で、ライブが楽しかったのはもちろんのこと、十数年ぶりに大阪を訪れて初めての場所を巡ったり、夜行バスの厳しさを体感したり、楽しいも大変もギュッと詰まった思い出深い旅となった。

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