この記事ではCanon(キヤノン)のスピードライトに対応したコンパクトバッテリーパックCP-E4Nの互換品「JJC製ストロボ用外部電源BP-CA1」について紹介していきます。
今回紹介しているのはCanonのストロボ、もしくはCanonのカメラに対応している他社製ストロボ(Nissin・YONGNUO)向けですが、Nikon(ニコン)用やSONY(ソニー)用もあるので、Nikon、SONYのストロボをお持ちの方も参考にしてみてください。
バッテリーパックは「大容量発光のサポート」「スピードライトの発光回数を増やすこと」や「チャージ間隔の短縮」を可能にするための外部電源で、スピードライトを使う撮影にはぜひ用意しておきたいカメラアクセサリーのひとつです。
ただし…
CanonのコンパクトバッテリーパックCP-E4Nはめちゃくちゃ高額なので、なかなか手が出せないのが正直なところ。
どうせ電源を供給するだけの単純な作りなわけだから、わざわざ高額な純正品を買わなくても問題ないのでは?と思い、JJC製のバッテリーパックを使ってみたら…
互換品でも普通に使えて問題なし、買う価値あり!
でした。
実は最近3つ目を購入するほどのヘビーユーザーです。
JJC製の互換品BP-CA1は純正品CP-E4Nの1/6の価格ですが、バッテリーパックとしての機能は十分あります。
- Canonの純正品にこだわらない
- バッテリーパックは欲しいけど純正品は高いから、買おうかどうか迷ってる
- 4,000円程度だったら買ってもいい
- チャージスピードが3倍早くなったら嬉しい
- 水濡れやホコリまみれになる悪条件で使用しない
それでは「JJC製ストロボ用外部電源BP-CA1」について詳しく紹介していきます。
BP-CA1の仕様表
JJCのバッテリーパック「BP-CA1」は、CanonのコンパクトバッテリーパックCP-E4Nの互換品です。
製品名 | BP-CA1 |
サイズ | 約 高さ175 x 幅70 x 奥25mm |
重さ | 256g(本体・ケーブル・ケースのみ) |
電池 |
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価格 | 4,290円(2019年10月現在) |
対応製品(Canon) |
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対応製品(Nissin) |
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対応製品(YONGNUO) |
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BP-CA1の外観と使い方
まずは箱から。
中にもうひとつ箱があり、その中に商品が入っていて、しっかりと梱包されていました。
内容物は本体とケース、ケーブル、固定ネジ、説明書。
ケーブル類の接点部分がちゃんとビニールでカバーされている配慮が嬉しい。
本体はいたってシンプルな作りです。
外装はプラスチック。
Canon純正品のCP-E4Nと比べても、形に大差はありません。
本体の大きさは高さ175 x 幅70 x 奥25mm。
成人男性の手のひらに乗るくらいのサイズ感です。
蓋を開けると電池ボックスです。
電池のサイズは単3形でアルカリ、リチウム、ニッケル水素など各種電池が使用できます。
本数は4本または8本使用可能。
ストロボはバカスカ打つので電池は消耗品です。
通常のアルカリ電池を使用していては何本あっても足りないので、Amazonベーシックのニッケル水素充電池・高容量タイプ(2400mAh)がおすすめ。
▶︎充電器付き
▶︎電池のみ
▶︎充電器のみ
電池を4本入れた状態。
電池の入れ方は縦2列で1セットです。
4本入れた状態での重さは375g。
350mlのペットボトル程度の重さなります。
電池を8本フルで入れた状態。
8本入れた状態での重さは495g。
500mlのペットボトル程度の重さなります。
ストロボとの接点部分はこんな感じ。
今まで3つ購入して使用してきましたが、ゆるくて外れるといったこともなく、接点不良が起こったこともありません。
BP-CA1には電源ボタンがない代わりに通電ランプがあります。
ストロボにケーブルを繋ぐと通電ランプが点灯するので、ON、OFFを目で確認することができるので安心です。
ケースの裏側にはベルト通しがついているので、スナップを撮影する時はパンツのベルトにくくり付けて使うこともできます。
でも、わざわざマジックテープを剥がしたり、止めたりするのも面倒なので…
ベルト通しにカラビナを付けて使うと便利です!
カラビナがあればパンツのベルト通しに引っ掛けるのも簡単ですし、ストロボをスタンドにセッテイングする時もネジ部分に引っ掛けるだけで簡単にセッテイングできます。
カラビナはクライミング用の本格的なものではなくて、100円ショップに売っているもので十分です。
BP-CA1を使えばチャージスピードは3倍早くなる
互換品だし、本当にチャージスピードが早くなるのか心配ですよね?
そこで、実際にチャージスピードを測定してみました。
使用機材 | BP-CA1 |
使用ストロボ | 600EX-RT(GN60) |
使用電池 | Amazonベーシック・ニッケル水素充電池・高容量タイプ(2400mAh) |
設定 | マニュアル 1/1(フル発光) |
600EX-RTのみ | 約 3.5秒 |
600EX-RT + BP-CA1(電池4本) | 約 1.5秒 |
600EX-RT + BP-CA1(電池8本) | 約 1.2秒 |
600EX II-RT + 純正品CP-E4N(電池8本) | 約 1.1秒 |
実際に使用していてチャージ間隔が短縮されている実感はありましたが、チャージスピードを計測してみると明確に早くなっていることを確認できました。
クリップオンストロボ単体に比べて、BP-CA1(8本セット)使用時はチャージスピードが約3倍も早くなっています。
ちなみに純正品のCP-E4Nを使った場合はもっとチャージスピードが早くなるのか?という疑問もありますが、0.1秒の差しかありませんでした。(Canon公式サイト参照)
BP-CA1のここが惜しい!
まずはCanon純正品のCP-E4Nについて。
リサイクルタイムの短縮と大量発光を実現する、防塵・防滴性能を持つ外部電源です。
600EX II-RTの連続発光性能の向上に対応した発熱対策を施すなど、信頼性をさらに高めました。
ケーブルが引っ張られた際に破断しやすい本体側およびストロボ側のブッシュ部の材質や形状を見直し、耐久性も向上しています。
単3形アルカリ乾電池8本を収納可能。外部電源に対応したEXシリーズに使用できます。
- ※CP-E4Nに対応した防塵・防滴対応ストロボは600EX II-RT、600EX-RT、580EX IIのみです。
引用:Canon
それではCP-E4Nと比べて惜しいポイントを挙げていきます。
接続部の耐久性
BP-CA1だけに限らず、Canon純正品のCP-E4Nやその他のメーカーのバッテリーパックでも同じだと思いますが、ケーブルの接続部の耐久性がそれほど高くない点です。
僕自身、BP-CA1は仕事でも愛用していて、つい最近3つ目を購入しました。
購入した理由は買い増しではなく、ケーブルの断線が原因です。
過去使用していた2つともケーブルが断線してしまい使えなくなってしまいました。
ちなみにBP-CA1の使用頻度はこんな感じでした。
使用頻度 | 1ヶ月間で20日程度 |
使用期間 | 1年5ヶ月(約340日) |
使用状況 |
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日数にして約340日、約1年間ほぼ毎日使用していことになりますが、1度も接点不良などなく使用できていました。
ちなみに本体側の接続部は断線こそしていないものの、やはり配線が露出してきています。
ただ、写真の本体は最初に買ったものを約3年間使用していますが、これでも問題なく使用できています。
例えば週に1〜2回程の使用頻度であれば、単純計算で10年は軽く使えるのではないかと思います。
使用頻度にもよりますし、どういう扱い方をするかにもよりますが、 正直言ってBP-CA1の耐久性は高くて長持ちしています。
防塵・防滴仕様ではない
Canon純正品のCP-E4Nは防塵・防滴仕様ですが、BP-CA1は防塵・防滴仕様ではありません。
もし、野外の悪条件で使用する機会が多いのであれば、防塵防滴のストロボと純正品のCP-E4Nの組み合わせおすすめしますが、水濡れやホコリまみれになるようなことがない晴れた日や室内での使用が多いのであれば、BP-CA1のほうが圧倒的にコストパフォーマンスがいいです。
まとめ:BP-CA1は価格も安く、機能性も十分
BP-CA1は純正品の1/6の価格(4,000円程度)なので購入しやすいですし、チャージスピードも正規品と同様に3倍早くなるので、正直に言ってめちゃくちゃ使えます。
BP-CA1を使えば、チャージを待つ時間も短くなり、テンポ良く撮影ができるようになるのでおすすめです!
おまけ:Nikon・SONYのカメラを使っている方にもおすすめ!
BP-CA1はCanon用ですが、Nikonのストロボ用のBP-NK1、SONYのストロボ用のBP-SY1もあるので、対応機種のストロボをお持ちの方は参考にしてみてください。
Nikon用バッテリーパックBP-NK1
製品名 | BP-NK1(SD-9 互換品) |
サイズ | 約 高さ175 x 幅70 x 奥25mm |
重さ | 375g(電池なし) |
価格 | 4,290円(2019年10月現在) |
対応製品(Nikon) |
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SONY用バッテリーパックBP-SY1
製品名 | BP-SY1(FA-EB1AM 互換品) |
サイズ | 約 高さ175 x 幅70 x 奥25mm |
重さ | 375g(電池なし) |
価格 | 4,290円(2019年10月現在) |
対応製品(SONY) |
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