MacBook Proが爆発しました。
スマートフォンやモバイルバッテリーが爆発、発火する事故をニュースで目にしますが、まさかの自分のMacBook Proが爆発するとは!
今回はMacBook Pro爆発事件を経験し、経緯や感じたことや学んだことをお伝えしていきたいと思います。
爆発したMacBook Proは15インチの2016年モデル
僕が使用していたMacBook Proのモデルとスペックは以下
- プロセッサ:2.7GHzクアッドコアIntel Core i7
- ストレージ:1TB PCIeベースオンボードSSD
- メモリ:16GB 2,133MHz LPDDR3オンボードメモリ
- グラフィックス:Radeon Pro 455
- Touch IDセンサーが組み込まれたTouch Bar
- 使用歴2年
爆発した原因はバッテリーだった
ハッキリ言って、MacBook Proのバッテリーの異変にはまったく気付いていませんでした。
基本的な使用状況としてはMacBook ProにEIZO ColorEdge CS2730を外部モニターとしてつなぎデュアルディスプレイとして使用。
キーボードは外付けしたものを使っているため、MacBook Proを直接操作する機会はほとんどなく、たまに持ち出すことはあってもバッテリーの膨張を感じることはありませんでした。
ある日突然爆発
ある日、仕事を終えて帰宅すると、焦げ臭いような、金属が燃えたような、なんとも言えない異臭が鼻をつきます。
窓を開けて外のにおいを嗅いでも、においがするのは家の中から。
花粉症の身としては花粉が舞っているトップシーズンに窓を開けての換気はしたくなかったのですが、あまりの臭さに部屋のすべての窓を全開にして換気。
それでもにおいは消えず、だんだん胸が苦しくなり、気分が悪くなるレベルの臭さでした。
とりあえずいつものようにスリープモードのMacBook Proを立ち上げようとキーボードを叩いても無反応。
バッテリーが無くなって落ちたかな?と思いながら、ふとMacBook Proに目をやると見たことがない光沢感が目につく。
こんなんなってたっけ??
ふと横に目をやると…砂が散らばってる?
さらにその周辺を見回すと、1m位の距離に黒い粉が飛び散っていました。
かき集めた黒い粉。
え、この黒い粉なに!?
そう思いながら何気なく目線をあげると、ぱっくり口を開けたMacBook Pro。
もしや…と思いぱっくり開いたMacBook Proには顔を近づける。
くさっ!!
思わず体をのけぞらせてしまうくらいの臭さ。
ぱっくり開いた内部を光で照らしてみると…
MacBook Proが燃えてるやんけ!!
この異臭の原因はお前だったんか!
バッテリーが爆発していた
どうやらキーボード面の光沢はバッテリーが膨張して爆発した際の熱の影響。
バッテリーが膨張した際にボディーが変形していて、キーボードの右側半分と、トラックパッドはクリックできなくなっており、もちろんMacBook Proもちゃんと閉まらなくなっていました。
ボディーの底部は変形しているので、浮き上がっています。
爆発した際に相当高温になっていたはず、底部も熱で変色していました。
このような感じで我がMacBook Proは突然爆死してしまいました。
Apple StoreのGeniusBarに持ち込む
Apple製品の不具合や修理に関しては、Appleと直接やり取りするのが一番間違いがない。
運良く、すぐ次の日にApple銀座のGeniusBarの予約が取れたので、早速MacBook Pro持ち込んで見てもらうことにしました。
15分程、奥でMacBook Proの状態を確認してきたスタッフさんによると
バッテリーの交換のみで済む場合はバッテリーのみを交換する形になります。
ただスピーカーのコードが燃えているので、もしかするとロジックボードの交換が必要かもしれません。
詳しくはリペアセンターに送ってから改めてご連絡します。
とのことでした。
修理見積書は以下。
修理費用は掛からないとのこと。
ただ、原因が液体による損傷や、衝撃などによる物理的な損傷が原因の場合は見積り金額が変わると言われました。
ようはバッテリーが原因であればAppleが責任を負いますよ、もし自分の過失で原因を作った場合はそちらが修理代を負担してくださいね、ということのようです。
充電器とケーブルがショートしていないかもチェックされたので、充電器やケーブルがダメージを受けている場合は持参して併せて確認、修理対応してもらった方がいいです。
怪我はありませんでしたか?
家具などに被害はありませんでしたか?
Macのことだけでなく、こちらの心配もしてくれたことがとても好印象でした。
修理不能のため、同等品と交換してもらうことに
MacBook Proを預けてから4日後、Appleから電話がありました。
ただ、同じモデルはすでに販売しておらずご用意できないため、現行品(15インチ,2018)の同等品との交換となりますこと、ご了承ください。
また、今回のことについて詳しく知りたい場合は別途エンジニアと話をしてもらうことができますがご希望されますか?と聞かれましたが、MacBook Proが元通りになればいいし、特に被害もなかったので、詳しい説明は求めませんでした。
ということで、2年使用して爆死したMacBook Proは、現行品の新品MacBook Proになることになりました。
炎上しなかったのが不幸中の幸いだった
突然爆発したMacBook Pro、発火して炎上といった最悪の展開にならなかったことにほっと胸をなでおろしました。
2015年型MacBook Pro Retinaが突如爆発・炎上するアクシデントが発生の記事によると、本体の底から白い煙と細い炎が吹き出し、2本の指にやけどを負ったとのこと。
今回のMacBook Proの爆発は不在時に起こっており、ボディーの変形や、部屋中に充満する異臭、燃えカスが飛び散るほどの爆発があったことを考えると、もしかしたら記事と同じように煙はもちろん、発火もしていたかもしれません。
◉MacBook Pro爆発
↓
◉発火
↓
◉部屋に火が燃え移る
↓
◉火事、建物が炎上
こんな最悪のシナリオもありえました。
目の前で起こったアクシデントであればすぐに対処もできますが、不在時ではどうしようもありません。
今回は本当に被害が大きくならなくて良かったと思うしかありません。
まとめ
保証期間も過ぎたMacBook Proの爆発に金銭的な負担も心配しましたが、Appleの対応により費用の負担もなく新品のMacBook Proと交換してもらえることになったので、まずはひと安心。
交換品の用意ができたら連絡をもらえるようなので、その時に交換品のスペックなどがわかるようです。
こちらとしては交換品を用意する前に、こんなスペックのMacBook Proを用意しますよーというのをまずは提示して欲しいものですが。
ただ、こういうアクシデントは本当に怖いですね。
発火、炎上はもちろんですが、爆発によりデータの消失も覚悟しなければいけません。
幸い、僕は常にタイムマシンでバックアップを取り続けているため、現状復帰は簡単です。
でも、日頃からバックアップを取る習慣がない場合は、今回のような時にすべてのデータが失われることになります。
しかし、もしバックアップを取っていたとしても、火事になり部屋ごと炎上していたら、バックアップデータさえ失っていたでしょう。
バックアップは必須、Macの異変にも日頃から気を配ることも必要だなと実感した今回のMacBook Proの爆発事件でした。
◉新型MacBook Proに交換してもらったその後も併せてご覧ください。
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追記:Apple、バッテリー自主回収プログラムを発表
Appleは2019年6月20日、旧世代のMacBook Proのバッテリーが過熱し、安全上の問題が発生する可能性があるとして、バッテリーの自主回収プログラムを発表しました。
対象製品
2015年9月から2017年2月までの間に販売されたMacBook Pro (Retina, 15-inch, Mid 2015)
対象となるMacBook Proの調べ方は「15インチMacBook Proバッテリー自主回収プログラム」にて、製品のシリアル番号を入力することで確認できます。
対象製品のバッテリーは無償交換されるということです。
詳しくはAppleのサポートページを確認してみてください。
交換手続き
バッテリーを交換する場合は下記のいずれかの方法があります。
- Apple 正規サービスプロバイダ
- Apple Store 直営店
- Apple サポート
ちなみに僕のバッテリーが燃えたMacBook Proは2016年モデルでしたが、対象期間中に購入していたものなので、リコール対象品質のバッテリーだったのかもしれません。
燃えてしまったMacBook Proのシリアル番号を入力してみましたが、該当品ではないか、すでに修理済みのため対象外です、と表示されました。
気になる方はまずは自分のMacBook Proが対象製品なのかチェックしてみてください。
事故が起こってからでは遅いです!